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一方、家計部門の金融資産に占める預金のシェアは91年以降低下傾向にあり、とくに小口定期・貯蓄預金の減少が目立っている(1990年末14.8%←94年末10.5%)。 こうした残高推移をみると、91年から93年頃にかけて、預金からミューチャルファンドに家計の資金の一部がシフトしたのではないかと考えられる。
金融機関に預入された小口定期預金と貯蓄預金(含む法人)の残高合計額も、92年以降減少しているが、小口定期の増減と貯蓄預金の増減の動きは連動していない。 小口定期預金の平均残高は90年末から93年末にかけて低下したが、その後94年末には若干回復している。
ところが貯蓄預金は、90年末から93年末にかけてはむしろ増加しており、94年末に逆に減少して小口定期と正反対の動きを示している。 貯蓄預金が増加していたのは、ミューチャルファンドや株式・債券投資など預金以外の金融商品への運用資金が一時的に滞留したためと考えてよいのではないだろうか。
このように預金が減少しミューチャルファンドが増加した要因としては、銀行預金の金利が基本的に短期市場金利に連動しているため、90年以降のFRB(連邦準備制度理事会)の金融緩和にともなって大幅に低下したことが大きい。 例えば、3カ月物CD金利は、89年の9.09%から92年の3.68%へ、93年にはさらに3.17%へと低下し、金利面での預金の魅力が大きく減退した。
これに対して、この間インフレ懸念の後退と金利低下に支えられて債券市場は空前の活況を呈した。 それに加え、企業の好調な業績などを反映して株式市場が上昇基調を保ってきたことなどから、債券や株式など証券投資の魅力が高まってきた。

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